2011年1月31日月曜日

Webサイト?,000万人で未来を変える」をオープンしたフェリシモの『ともにしあわせになるしあわせ?

■「1,000万人で未来を変える」
カタログ通販大手のフェリシモは、「ひとりではできなくても、たくさんの人の思いが集まれば大きな夢でも実現できる」をコンセプトに、社会文化活動や基金への参加を呼びかけたり、生活者のアイデアを商品企画や使用方法などに活かす取り組みに注力している。

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8月2日に、同社は、これらのさまざまな「ソーシャル」な活動をひとつに集約し、「未来を変えていく」ためのアクションへの参加をより多くの生活者に呼びかけ、各活動の進捗を知らせていくための Web サイト「1,000万人で未来を変える」をオープンした。

この Web サイトでは、日常の暮らしを楽しく、素敵なものに変えていくものから、世界中のこどもたちに笑顔を生みだすもの、美しい地球の未来を守るものまで、すぐに参加できるさまざまな活動を案内している。

同社は、「ともにしあわせになるしあわせ」を経営理念とし、頒布会をアレンジした「コレクション」という独自の販売形態により成長してきており、「?の会」といったテーマによるコトを重視した商品企画や共同購入など元来「ソーシャル」な要素が強いカタログ通販だが、今回の取組みは、CSR 的な観点のみではなく、「ソーシャル」な価値共創を本業の事業活動として展開していこうという戦略的なものだ。

■顧客参加型 CSR
現在、「1,000万人で未来を変える」では、「世界のこどもたちに笑顔を」、「美しい地球の未来を守る」、「暮らしをもっと楽しく」、「自立を応援する」の4つのメニューで、19のプロジェクトを案内している。

例えば、「世界のこどもたちに笑顔を」というテーマで「ハッピートイズ」というプロジェクトがある。

毎年、テーマとキャラクターを変えて、顧客から手づくりのぬいぐるみ「ハッピートイズ」の作り手を募集、「参加キット」を購入して自分の家にある布などで作られた「ハッピートイズ」はクリスマス時期に展示された後、「笑顔の親善大使」として、国内外のこどもたちに寄贈される。

1997年のスタート以来、これまでに3万4,000個を超える「ハッピートイズ」が誕生し、日本をはじめ、ミャンマー、ネパール、シリア、ホンジュラス、ベトナム、タジキスタンなど32か国のこどもたちに贈られている。

また、同じテーマで、「Love&Peace」というプロジェクトもある。

2001年9月11日のニューヨークの大惨事をきっかけに、大人たちの勝手な抗争の犠牲になっているこどもたちにしあわせな未来を贈りたい、という思いから、基金付きメッセージTシャツを企画?販売したものだ。

このTシャツシリーズは累計約16万5,000枚を販売。その他基金付き関連商品も含め、アフガニスタンやイラク、パキスタン、ニューヨークに寄付した基金は約5,145万円を超えている。

「美しい地球の未来を守る」というテーマでは、「フェリシモの森」というプロジェクトがある。

これは顧客から毎月100円の寄付や基金付き商品の購入により集まった基金で、国内外での森づくりを進めるものだ。

1990年にスタートして以来、今年で20年目となる息の長いプロジェクトで、延べ350万人以上が参加して約2,375万本を植樹し、日本はもとより海外も含めて34か所の森を再生してきた。

その一つのインドでの植林活動においては、2000年に植樹を行った山がすっかり緑を取り戻し、2006年には、18頭もの象の一群が帰ってきたという。

■顧客参加型マーケティング
「暮らしをもっと楽しく」というテーマにおいては、「kuraso community」というプロジェクトがある。

このプロジェクトは、生活雑貨のカタログ「kuraso」で、顧客から、実際の使ってみての改善要望や商品企画アイディアを提案する「企画アドバイザー」や、商品の使い方アイディアなどの「レポーター」、新商品の「体験モニター」を募集して、商品企画、改善、販売促進などに活用している。

また、「自立を応援する」というテーマの「チャレンジド?クリエイティブ?プロジェクト」においては、障害を持つ方が働くアトリエやメーカーを募集し、フェリシモとアーティストが企画した商品の製作を委託して、その製品を販売している。

■新しい価値共創モデルへ
このように、フェリシモは、 ダイレクトマーケティング業ならではの強みである、生活者との直接のやり取りを通して、生活者へさまざまな提案や呼びかけを行い、同社の理念「ともにしあわせになるしあわせ」を具現化するべく、商品企画や製造、販売促進などのマーケティングから、基金への参加などの社会貢献活動までの共創を実現している。

本年4月に同社が発表した新中期経営計画においては、新事業モデル「しあわせ生活プログラム」の開発を重要課題としており、次のような記載がある。

「生活者の人生?生活?人間関係?社会という関心領域における様々な課題の解決や想いの実現を提供する事業モデルであり、その価値提供に必要な商材、情報、サービスを編集し、複合商品として、同時?継続的に提供する新しい価値構造を持った商品を開発してまいります。」

「事業活動を通じてしあわせな社会を創造する」ことをビジョンとする同社は、顧客との価値共創による新しい事業モデルの開発に本格的に取り組んでいくことだろう。

「1,000万人で未来を変える」オープンに際して同社代表取締役 矢崎和彦氏は、次のように語っている(一部中略)。

「今の社会は決して明るいとは言えない状況にありますし、未来に向かって夢を見ることさえも難しい状況です。こんな時代だからこそ、みんなの力を結集して課題を解決し、夢を実現し、この社会をもっともっとしあわせなものに変えていく。その活動に、私たち一人ひとりが主体的に関わっていく。そんなことができればと考えるようになりました。

そこでフェリシモでは、「1,000万人で未来を変える」をスローガンに、新しいプロジェクトをどんどん立ち上げていこうと思います。その輪に、ぜひ加わっていただきたいのです。
何ができるのか。何をすべきなのか。一緒に考えていきませんか。

私たちが生まれてきた時代より素敵な社会にして次の世代にバトンをつなぐ。
あなたの参加をお待ちしています。
ぜひ、あなたのやさしさを私たちに重ね合わせてください。
ぜひ、あなたの思いを私たちに重ね合わせてください。
1,000万人で世界を変える!
1,000万人で未来を変える!」

筆者 twitter はこちら。ご意見、コンタクトなどお気軽に。

執筆:株式会社ワールド?カフェ 代表取締役 笠原 造
監修:株式会社ループス?コミュニケーションズ 代表取締役 斉藤 徹


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引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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